2019/09/07補講5限目・・歴史、、、
「随分、壊してきたようだね。」
「そうだね。これまでに枠や固定概念は、相当外してきたよ。」
「今回は、歴史じゃぞ。歴史と言っても、君の外した固定概念で、これをしてきたという事を、ここで皆さんに伝える時が来たので発信するんじゃ。」
「そうだね、分かったよ。もう伝えていいかな。どこからしゃべればいいかな?」
「では、君は、この清掃業界に飛び込んで、どんな事に疑問を抱いてきたかね?」
「そうだな~?・・・やっぱり、ケミカルの事かな~。洗剤には、多くの疑問を感じながら、これまで仕事してきたかな。」
「それは、具体的にどんな事か、しゃべってくれるかな?」
「やっぱり、環境問題、人体への影響かな。本当に、これで良いのかな?って思いで続けてきた。そして、使用目的。何でこの洗剤を使うのかなって考えてると、メーカーの考えた仕組みやら思惑が見えてきちゃうんだよね。」
「具体例で教えてくれるかな?」
「床清掃で、一番良い例が剥離(はくり)。ワックスと汚れを全部除去する事なんだけどね。業界用語でリセットと言って、剥離して新たにワックスを塗り直すんだけど、このリセットを当たり前のように同じ現場で繰り返すのが、令和になってもこの業界では未だ続けられているだよね。」
「剥離剤を使うんじゃろう?」
「そうなんだよね。当たり前のように剥離剤を使うんだよね。これは、この業界の集合意識で、使っちゃいけないと頭で理解してる組織や人達もちゃんといるけど、実際は、心の部分では理解出来てないと思うんだよね。『そんな事言うけど、剥離剤使わなきゃ現場が終わんないよ。』みたいな声、声、声。これ怖いよね。だって、地球の生態系に負荷を掛けたり、人体への影響より何より、作業を完了させるのがどんな事よりも優先される訳だからね。ちょっと冷静に考えると、恐ろしい集合意識だよね。」
「この剥離剤は、何がまずいのかな?」
「モノエタノールアミンってやつが入ってんのよ。これが入ってなくったって、アミン系は良くないみたいだよ。だって、発ガン性物質の恐れがあるって言われてるのに、知ってても使っちゃうんだよね。作業する従業員は、皆、この事を知ってるのかな?知らない人というか、知らされない人だって結構いるんじゃないかな?だって、ガンになるリスクを背負って、わざわざ大変な剥離作業をする訳でしょ?だってだって、地球に悲鳴を上げさせて、己の人体を壊して、お疲れさん、、で、安い給料で働く訳でしょ?普通に考えて、違う業界に行った方が良いよね?」
「全く、御もっともじゃよ。で、君は、剥離剤使わんのかい?」
「実は、頑なに何年も使用拒否してたけど、昨年、今年と2,3回使った。数回でも使ったんだから人の事は言えないよね。他業者さんと一緒にやった時だったけど、その場をやり切らないといけないという状況がやっぱり出来てしまって、使った。その代償も大きかったよ。顔にシミが付いてしまったからね。
その後、凄く考えさせられたんだ。その後は、剥離を希望されるお客様には、剥離剤でなく洗剤で、何回かの作業に分けて、ワックスを全て除去する事に、再度、徹底してる。」
「いや、ワシも当時、化学兵器だなんだってあってね。それに利用されて使われたっていう事実があって、、。その状況での選択っていうのは、難しいのは良く分かるよ。」
「初めから知ってたの?」
「いや、知らんかった。途中、薄々感じてたかもしれん。」
「そうなんだね。でも、これって、誰か又は組織の利益や富の為の選択じゃない?」
「結局、そうなるね。こういう展開の話になると思わんかったよ。」
「僕もだよ。こんな展開、一切、予想してなかったよ。ただ、こういう事実は、皆さんに知ってもらいたいなという思いで一杯です。
最後の最後にもう一度、自分を壊して、他人より先ずお前だろって話しなんで、自分の毒を吐き出さないとね。アンちゃんを付き合わせちゃって申し訳ないけど、、。」
「いいんじゃよ、でもこういった思いから、君は、日々の取り組みをして紆余曲折してきたんじゃろ?その思いがあって、この事を伝えるというタイミングが来た訳だ。それで、それはなんじゃね?」
「長くない?」
「次回じゃかな?」
「次回だね。」
では、いつものやつで一緒にお別れじゃ『?』